今月のアメリカンサクセス:【「ご近所さん」を対象にSNSとクチコミで大成功!】
アメリカにおけるスモールビジネス事業立ち上げ申請は、過去30年間で最速!といわれており、2020年に3.2ミリオン件に達しました。
ちなみに、2019年は2.7ミリオン件でした。
ウィスコンシン州都マディソン在住のイアン・エストライクもその一人です。
それまではフィットネス・ジムのトレーナーとして活躍をしていましたが、このパンデミックの影響を受けて解雇されることに・・・。
このとき自分がすでに持つスキルを使って何かできないか?と考えたイアンは、ジムの教室の生徒たちに連絡をとり、自転車のチューンアップ作業を提供し始めます。
次第に行動範囲にある各家庭に出向くと、その「ご近所さん」に声をかけることにより、
(1)歩いて持って行ける/修理店まで車で運ぶ面倒を解消
(2)同日に修理完了/通常1~2週間かかる
(3)とにかく安い!/通常$100~$140に対し$75
の問題解決をもって、既存の自転車修理駆け付け業者との差別化を図りました。
1日のみ、庭やガレージの使用を認めてくれる「ホスト家庭」を募集し、ソーシャルディスタンスを確保のもと、当日のみの限定ショップを開店営業します。
ホストには、修理無料券を提供するとともに「ご近所自転車修理出張店有り!」のチラシであるデジタル広告の拡散を依頼。
ソーシャルネットワークでつながり「信頼できるあの人からのクチコミだもの」と安心感を抱く人々が、歩いて数分のかいわいに出没する便利な修理店に気軽に出向くという、まさに集客の無料化もビジネスモデルとして確立しました。
2020年4月に立ち上げた「Backyard Bicycles」は、初期投資$2000弱、その後は6カ月間で600台以上の修理を手掛け、パーツ、ツール類購入の2次投資$15000を実現しました。
昨今のコロナによる自転車の利用、市場拡大が継続される中、数年後のフランチャイズ化に向け、イアンが自社ビジネスに踏むペダルの勢いは超高速回転中です。